
選べる電話受付代行
説明の内容にしても、ワープロソフトを使って原案が作成されるのが普通である。
説明用の文章とそれらをグラフに加工したもの、さらには写真などをうまくレイアウトして要領よくまとめることが会議資料作成の基本になる。
すでに見たように、ワープロソフトの多くは文字だけでなく、図や写真などを挿入することができるし、また、スプレッドシートソフトからワークシートをワープロ文書に挿入することもできる。
さらに、より本格的な資料を作成するためには、DTP(卓上印刷)ソフトが役立つ。
さて、配布資料ができたとして、今度はより魅力的なプレゼンテーションを考える必要がある。
そのためにはOHPやスライドあるいは場合によってはビデオなどを組み合わせることが効果的な手段となる。
OHPの資料を作成するためにはどうしたらよいだろうか。
私自身、最近まではOHP用フィルムの上にフェルトペンで手書きで文字やイラストを描いていた。
きれいに書くのはけっこう難しいし、時間もかかる。
会議直前に何か変更があっても、その場で直すことは大変である。
まして、スライドやOHPフィルムに焼き付けたあとでは直前の変更は無理な話となる。
こうしたときに最近、パソコン用のプレゼンテーションソフトが利用できるようになった。
代表的な例として、「フリーランス」などがある。
まず、フリーランスを使ってプレゼンテーションソフトの基本機能を見てみよう。
プレゼンテーションソフトの基本機能プレゼンテーションソフトの基本は一枚、一枚のOHPフィルムやスライドの上に書き込む個々の内容を作成、編集することである(以下ではOHPフィルムとスライドを総称してスライドとよぶことにする)。
スライドは一定の大きさがあり、その大きさの中にうまく、文字による説明内容やグラフ、表、写真などを配置していく必要がある。
しかし、実際にはすぐにスライドの枠の中に説明用の文字を書き始めることはしないだろう。
書き損じることを考えると、どのような内容を書いたらよいか、まずその原案を作成し、一枚のスライドにどこまでの内容を書き込んだらよいかを考える設計の段階がある。
プレゼンテーションソフトでも、この内容設計の段階を支援することから始まる。
いま、販売会議用のスライド作成を考えているものとしよう。
会議ではまず、今年度の販売実績を検討し、ついで次年度の販売計画を議論することになっている。
それぞれ、全体の概要説明ののちに支店別に説明し、さらに各支店ごとに商品別の説明を加えることになっている。
このように、会議で報告する内容は概要説明から詳細説明といったように、特定の順序なり上位、下位の関係にある。
手書きのスライドを作成するさいにはまず、上位の内容を大きめの文字で書き、その下に下位の内容を小さな文字で書くことになる。
説明用の内容を考えるときはまず、大まかな項目をリストアップし、詳細な内容が固まってくるとともに、大項目の下に下位項目の内容を加えていく。
プレゼンテーションすべき内容が多い場合には、たえず、すべての内容を見ながら個々の内容を検討することは効率が悪い。
このようなときに、アウトライン機能が利用できれば便利である。
図6・1は会議の説明内容の項目をアウトライン形式でリストアップしていった様子を示している。
通常の文書と違って、スライド上の文章はできるだけ簡略なものとし、スクリーン上に映写したときに見やすいものでなければならない。
したがって、図でわかるように、それぞれはせいぜい一行程度の簡単なものとなっている。
プレゼンテーションソフトにおけるアウトライン機能は文書の構造化という意味とともに、すぐあとに見るように、スライド上に表示したときに、トピックスの上下関係が文字の大きさや配置などに反映されるようになっている。
スライドの作成さて、会議で話すべき項目、内容を「フリーランス」上でアウトライン形式で人力していったものとしよう。
次はいよいよ実際のスライド作成である。
といっても、実はこれまでの項目作成の内容はすでに自動的に一枚一枚のスライドの上に配置されているのである。
図6・2は簡単な操作で編集画面からスライド画面に切り替えてみた結果を示している。
見てわかるように、アウトライン形式で入力した項目が上位の項目から順番に文字の大きさを変えて画面上にバランスよく表示されている。
同様のことを手書きで行うとすれば、それなりのテクニックと時間、手間がかかることはいうまでもない。
ところで、本格的なプレゼンテーション技術を駆使して行われるコンサルティング会社のセミナーに出席すると、スクリーンに映写される一枚一枚のスライドに会社の名前やロゴあるいは日付などが入っていて、さすがだと思わされることが多い。
しかし、これもプレゼンテーションソフトを使えば簡単なことである。
スライドは一枚一枚に固有の部分とすべてのスライドに共通の部分がある。
たとえば、会社のロゴマークや日付などは当日利用するスライドのすべてに表示される。
このすべてのスライドに共通の部分をマスターとよぶ。
プレゼンテーションソフトではこのマスタースライドを編集する機能が含まれており、マスタースライド上に作成した枠やロゴあるいは日付などはすべてのスライドに共通に表示される。
図6・3はマスタースライドの上に適当な枠を与え、その右下隅に大学名を与えた様子を示している。
プレゼンテーションソフトには作図機能も含まれており、スライドまで適当なイラストを作図することができる。
また、外部のイラストなどを取り込むための機能もある。
専門家の手になるイラスト集なども標準添付されていたり、別売されており、個人用あるいは社内用であれば自由にスライドに貼りつけて利用できる。
図6・4はこのイラスト集(アートクリップとよばれる)の一部を示している。
さて、スライド上に表示された内容も、場合によってはさらに手を入れたいと思うこともある。
たとえば、文字の大きさやフォントを変えたり、一部の文字に太字やイタリックなどの装飾を与えたり、あるいは色をつけたりといった手直しである。
もちろん、プレゼンテーションソフトにはこうした自由自在な編集機能がある。
図6・5は一部のテキストを斜体文字にした様子を示している。
またマスタースライド上で作成した大学名や日付、イラストも表示されている。
会議用のスライドもその都度、まったく新しくスライドを作成するだけでなく、これまでに利用したスライドの中から適当なスライドを再利用することも普通に行われる。
このようなときに、新しく作成したスライドに既存のスライドをまぜて利用できれば便利である。
プレゼンテーションソフトは新規のスライドを作成するだけでなく、既存のスライドの中から必要なスライドだけを選択し、それらを新規スライドにまぜたり、説明にあわせてスライドの順序を簡単に並べることができる。
このスライドの構成は画面上に縮小表示されたスライドにもとづいてマウスを使って操作できる。
図6・6は画面上に三枚のスライドを表示させ、選択したスライドを適当な位置に移動しようとしている様子を示している。
実際のスライドのイメージを縮小表示しながらの作業なので、実に簡単である。
パソコン上でスライドの作成が終われば、次はそれらをOHPフィルムやスライドに焼き付ける作業になる。
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